任意整理のメリットとデメリットを解説

返済できるつもりで借りたお金や、クレジットカードでのショッピングなど、返済が困難になり、返済のためにまた借金を繰り返し、どうにもならない状態に陥る・・・
このような借金の問題を解決するためにおこなうのが債務整理です。
債務整理には、「任意整理」、「個人再生」、「自己破産」といった方法がありますが、
「任意整理」は、一番簡単で時間もかからない債務整理の方法です。
借金の解決に多くのメリットのある任意整理ですが、デメリットもあることを知っておきましょう。
今回は、任意整理のメリットとデメリットについて説明していきます。

任意整理とは?

任意整理は裁判所を介さない手続き

「任意整理」は裁判所を介さずに、弁護士が代理人となって債権者(貸金業者)と直接交渉をし、債務者が借金を無理なく返済できる方法を交渉するのが目的です。
将来的な利息のカットや、今までに払い過ぎた利息の返還などをおこなうことで、借金の金額を減額できるケースも多くあります。
但し、3年~5年の間に返済することが条件になります。

任意整理の6つのメリット

①借金の督促や支払いがストップする

任意整理を弁護士に依頼すると、弁護士は各債権者に「受任通知」を送付します。
弁護士が債務者の代理人として、任意整理の手続きをおこなうことを知らせるもので、受け取った債権者は借金の取り立てや請求を一切できなくなります。

受任通知は最短で即日送付されます。多くの貸金業者からの催促の電話が止まることは、精神的に最大のメリットになります。
借金の請求が止まると同時に、月々の支払いも一時ストップするので、経済的にも楽になります。

②裁判所を介さないため手間や時間がかからない

裁判所を介す法的な手続きでは多くの書類提出が必要になり、債務者が裁判所に出向く必要もあるため、それなりに時間も手間もかかります。
しかし、任意整理は弁護士と債権者の間だけでおこなうため、弁護士に依頼した後は面倒な手続きは一切ありません。

③整理したい借金を選べる

任意整理は、自分が整理したい一部の借金だけ選ぶことが可能です。
例えば、保証人が付いている借金がある場合には、任意整理をすることで、保証人に借金の請求が行く可能性があります。保証人に迷惑をかけたくない場合は、その借金だけ外して任意整理をすればよいのです。
このように、整理したい債務の選択ができるのは、任意整理だけです。

④今後の利息がカットされる

任意整理では、将来的に支払う予定の利息を免除してもらう交渉をおこないます。
利息分の金額が減ることで返済の負担は大きく減ります。

⑤借金額が減る可能性もある

任意整理をおこなう際は、過去に支払った借金の状況も調査し、「過払い金」がある場合には、その分が返還されます。
過払い金は、「利息制限法」で定められた金利18%以上を超えて払い過ぎていた利息分のことで、
返還される過払い金を、借金から減額することができるのです。
しかし、過払い金が発生しないケースでは、借金の元本を減らすことは期待できません。

⑥家族や職場に知られずに手続きできる

任意整理は、周囲に知られる可能性が極めて低い手続きです。
全ての手続きや連絡は、代理人である弁護士がおこなうので、依頼人の債務者に電話が来ることも、郵便物が届くこともありません。

任意整理のデメリット

ブラックリストに載る

任意整理をすると、ブラックリストに登録されます。
俗にブラックリストと呼ばれているのは、「個人信用情報機関」に事故情報が登録されることを指します。任意整理手続きを開始した段階で、事故情報として扱われます。

個人信用情報機関は、個人のクレジットカードやキャッシングの借入や返済などの取引状況を管理していて、延滞や債務整理の情報も登録されます。
ローンを組む、クレジットカードを作る、ローンの保証人になるなどの場合、この個人信用情報機関のデータを元に審査をするので、事故情報があると審査には通りません。

任意整理の場合、すべての借金を完済してから5年程度経過しないと、ローンを組むことや、クレジットカードを作ることはできません。

大幅な借金の減額はできない

一般的に、債務整理の「個人再生」手続きでは借金が5分の1程度に減額でき、「自己破産」では借金の支払い義務がなくなり、借金をゼロにすることが可能です。
任意整理は、借金を返済できるように調整することが目的のため、他の債務整理のように大幅に借金の額を減額できるわけではありません。

借金の支払い義務はなくならない

任意整理は「自己破産」のように、借金の支払い義務がなくなるものではなく、
あくまでも、借金を返していくことを前提に交渉をおこなう手続きです。
そのため、将来にわたって安定した一定収入が見込めない場合、任意整理手続きはできません。

任意整理に応じてもらえない場合もある

任意整理は将来利息のカットなど、貸金業者にとっては損害を被る交渉をすることになります。
交渉が難航する場合や、交渉に応じてもらえないケースもあります。
中には会社の方針で、交渉には一切応じないとする業者も存在します。
任意整理の経験が豊富で、交渉に慣れている弁護士に依頼することが重要です。

まとめ

  • 1.裁判所を通さないため、手続きが簡易的で時間もかからない。
  • 2.弁護士に依頼すると、借金の取り立てや支払いを止められる。
  • 3.整理したい債務を選ぶことができるのは任意整理だけ。
  • 4.将来金利のカットができ、過払い金が返還されるケースもある。
  • 5.家族や周囲に知られる可能性が低い。
  • 6.任意整理手続き開始と同時に事故情報が登録される(ブラックリスト)
  • 7.借金を大幅に減らせるわけではない。また、借金の支払い義務はなくならない。

任意整理手続きは、裁判所を介さずにおこなうため、担当する弁護士の交渉力がポイントになります。任意整理の実績と経験が豊富な弁護士に相談、依頼をすることで、スムーズに借金の解決をすることができます。

また、交渉が成立しても、任意整理は終わるわけではありません。債務者が、計画通りに無理なく借金を完済するのが目的です。そのために、弁護士と相談しながら無理のない返済プランを立てることが大切です。
返済が苦しいと感じたら、早い時期に気軽に相談することをおすすめします。

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